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2011年05月02日

光ファイバ融着について。やり方。

フジクラさんの開催した、情報配線施工技能士2級(光施工)相当の講習ですが、その中から、一番簡単なテープファイバの融着について写真とって来たので紹介します。

初心者向けです。上級者は見ないでください。



◯準備
融着するファイバテープをアルコールで清掃します。
融着保護スリーブをあらかじめ通しておく。

4心テープファイバをファイバホルダにセットします。
口出し長は35mm程度にします。

ホットジャケットストリッパで外皮を剥く。

セットして、表示ランプが赤く点灯します、緑になったら引き抜いて皮を剥きます。


こんな感じできれいに剥けます。
これを、アルコールを湿したワイプ紙でキュキュと音がするまでよく拭きます。
十分拭いたら、指でファイバを弾いて余分なアルコールを飛ばして心線が重なるのを防ぐ。

清掃まで終わったら、ファイバカッターで切断します。

真っ直ぐになるようにファイバを挿入します。

切断後

これで、端面が直角にきれいに切れています。(顕微鏡で見ないと分かりませんが)

これで、準備は完了です。


◯融着機操作

切断したファイバを融着機にセットします。

V溝にしっかり合わせます。

これでセット完了です。

風防を閉め、SETボタンを押すと、画面に端面角、軸ずれ、端面距離が表示されます。

各パラメータを確認して、OKであれば、もう一度SETボタンを押すと放電が始まります。
基準としては、端面角3.0度未満、軸ずれ3.0μm未満であればOKのようです。


放電中です。
ちなみに画像は融着機の内部に内蔵しているカメラで撮影されています。
ファイバの中心にコアのように見える白い筋は、コアではなく、光の具合です。
コア直視型の融着機にみると、コアが見えますが、めちゃめちゃ細い線として見えます。


放電が終わると、接続状態と、推定損失が表示されます。
これは、接続前の端面角や軸ずれから計算されていますので、実際の損失とは異なります。


風防を開けると自動的にプルーフ試験が行われます。
これは、自動的に左右に引っ張って傷があればここで破断するようになっています。
破断しなければOKです。

ホルダを開けて、先ほどファイバに通した補強スリーブを融着接続部にずらして、融着機の加熱部へ移動します。
この時にファイバが弛まないように注意してください。横の力には簡単に折れます。

加熱機の中で収縮して行きます。

収縮が終われば、冷ませば終わりです。
気泡やゴミが混入して居ない事を確認して完了です。

テープファイバはまずねじれはないと思いますが、単心ファイバは簡単に捻れてしまうので加熱機に移す前にファイバにマジックで印をつけて捻れないように注意します。
捻れたまま作業を完了すると、数ヶ月後にスリーブ内で破断するような事故が起こるようです。

尚、この時の機材は、フジクラ製のFSMー11R(スプライスメイト)を使用しています。
流石に最新機種だし、世界最小とうたってるだけあります。すごい小さい。



さて、光施工の課題を講習の最後に作成しますが、
ドロップクロージャで融着接続して、ドロップケーブルとインドアケーブルを壁面のスプライスボックスでメカニカルスプライス接続して、モールにインドアケーブルを通して最後に現場作成コネクタを作成するという課題です。

設計図面と材料を貰って、あとは機材とかは自分で考えて施工します。

現場組み立てコネクタは簡単作業でコネクタを作れてしまいます。

カッタで切って差し込むだけです。機材も安い。


メカスプとその余長を収納するスプライスボックスです。
接続点を固定してから余長を仕舞います。


こんな感じです。もう、みなさんは自分で接続できちゃいますねwww





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Posted by きんべえ at 04:01│Comments(6)ノンジャンル
この記事へのコメント
簡単といえば簡単みたいなんですが、気を遣いますね
これで光多重回線を担うこともあるのですから

10年以上も前の懐かしいお話
Posted by 豊田の和ちゃん at 2011年05月02日 06:06
こんにちは

これが、ど幹線のケーブルだったらかなりヒヤヒヤもんですよね。
余長もあまり無いだろうし、4回失敗したら、クロージャのトレイに収まらないらしいので、ああ、考えるだけでも怖い。

でも、やり方を知ってるだけでも違いますよね。

これが、ど幹線の600心を交通事故で切られたとしたら、余長延ばして8心を75テープ超速球で融着とか・・・考えただけでも大変そうです。
Posted by きんべえ aka きんきんべえ aka きん at 2011年05月02日 14:39
きんべいさん 時々貴方のブログを読んで参考にさせて頂いております。
現在 発電所内で電気通信関係に従事していますが,今度会社からの要求が多く電気通信主任技術者の線路に挑戦します。
私は仕事柄 通信土木にしようかと迷っていますが,いい学習方法があったら教えて下さい。
宜しくお願いします。
Posted by ノッポ at 2013年08月06日 00:05
ノッポさん

はじめまして
発電所ですか?発電所でも通信主任って必要なんですね、初めて知りましたw
ということは、電気主任は2種か1種をお持ちということですね、攻略法を教えていただきたいww

で、
電気通信主任技術者ですが、自分は、光通信に特化している水底線路を選んだわけですが、ほぼ、過去問からでますので、過去数年分の過去問を解けばOKという感じです。

通信土木は半分くらい本気の土木の話なのでいいかもしれません。
単語の意味と計算を理解していればたぶん解けると思います。

自分はルーズリーフに片面過去問を印刷してバインダーに閉じて、左ページに問題、右ページに空白となるような資料を作って、それに答えと、単語の意味を調べて書き込んだものを用意して試験前にちょろっと読むだけでした。
専門書を貸して貰って読んだのですが、アレを完璧に理解するのは難しい・・・・・
Posted by きんべえきんべえ at 2013年08月06日 12:14
初めまして。
釣りが趣味の通信関係従事者です。

時間の経ってる記事に申し訳ないのですが、
この記事の

「テープファイバはまずねじれはないと思いますが、単心ファイバは簡単に捻れてしまうので加熱機に移す前にファイバにマジックで印をつけて捻れないように注意します。」

上記の文ですが、
ファイバのどの位置にマジックで印をつけているのでしょうか?
できれば詳しく教えて頂きたいです。

よろしくお願いします。
Posted by wat.6010 at 2015年11月05日 09:01
wat.6010さん

返信遅くなりすいません。

マークする場所は、融着機に置いた時のファイバホルダーの所です。
ホルダーにセットした時点で上面にマーカーでチョンと色を乗せる程度です。


しかし、正直慣れてくればマーカーなくても回りませんねw

修行あるのみだと思います。
自分はまだ完璧には出来ませんw

融着自体は機械がやってくれるので楽チンですが、問題は収納ですね。修行が足りん!
Posted by きんべえきんべえ at 2015年11月19日 23:01
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